ガラパゴス・ロック:海外のJ-POPファンが日本でコンサートチケットを買うのがこれほどまでに難しい理由
「クールジャパン」を推進している国なら、海外の音楽ファンが日本のポップアーティストの音楽を聴き、ライブを見に行きたいと望むことを喜ぶはずだと思うだろう。残念ながら、それは間違いだ。
マンガやアニメが世界的な成功を収めているにもかかわらず、J-POPはなぜか海外の観客にとってアクセスしにくいままである。日本在住ではない外国人ファンが日本でのコンサートチケットを購入することがいかに困難であるかという、最近のSNS上の議論はこの点を浮き彫りにしており、一部の海外ファンは日本の音楽業界を「排外的(外国人嫌い)」だと非難している。
しかし、真相はもっと複雑だと私は考えている。
勃発した議論
この議論の発端は、日本の音楽アーティストであるNANOが、日本のアーティストが海外でライブを行うことの難しさについてX(旧Twitter)に長文を投稿したことだった。「国際的なショーをプロモートするのに、大手レーベルやエージェントの力を頼れるアーティストはほんの小さな割合(SMALL percentage)にすぎない」と彼女は綴った。
NANOは特に日本国外で行われる公演について話していた。しかし、英語圏の多くのJ-POPファンは、本当の問題は日本の音楽業界が海外ファンを排除するために居残り残業でもしているかのように見えることだと反論した。
「日本のアーティストはいつもこういう投稿をするけれど、自分たちのエンタメ業界が本質的に外国人を嫌っていることを理解していない」と、3万7000件以上の「いいね」を集めたユーザー @chinuhodo は書き込んだ。「音楽のデジタル配信をリージョンロック(地域制限)することから、チケットを買うのに日本の住所と電話番号が必要なことまで……正直、疲れ果ててしまう」
ファンの心を最も逆なでしたのは、コンサートチケットの問題だった。ファンは、アーティストを見るために日本に来なければならないこと自体は気にしていない。問題は、たとえ日本に来たとしても、多くの場合ライブ会場に入れないということだ。
多くの公演ではオンラインでのチケット購入が必要だが、それには日本の電話番号と日本国内の住所の両方が求められる。友人に頼んでチケットを買ってもらったファンは、チケットに記載された住所と一致する身分証明書(ID)を提示できなかったために、会場の入り口で追い返されるという事態に直面している。
Galapagos Rock: Why It’s So Hard for Foreign J-Pop Fans to Buy Concert Tickets in Japan – Unseen JapanSome overseas fans of Japanese music say the hassle is proof that "Japan hates foreigners." The truth is more complicate…
海外の反応
これは差別の問題じゃなくて、単純にビジネス戦略が下手くそすぎるだけ。K-POPが世界で大儲けするルートを示してくれたんだから、J-POPもさっさと後に続けばいいだけなのに。日本の国内市場は日々縮小してるんだから、成長するには海外に出るしかないだろ。
YouTubeで日本のアーティストのMVの再生回数を見るのっていつも面白いわ。1000万再生を超えてるやつって、大体15年以上前の古い曲だったりする。新しい曲は全然伸びないから見つけるのも一苦労。音楽のエコシステムが日本国内だけで完全に閉じちゃってるんだよな。
日本のYouTubeのデイリーとかウィークリーの再生ランキングを見れば、今の流行りを追うのはかなり簡単だけどな。トップ100のほとんどはここ1年以内にリリースされた曲だし。解散した嵐の古い曲がそこら中にランクインしてたりっていう例外はたまにあるけどね。ただ、ラップとか特定のジャンルが好きだと、掘り出すのはちょっと難しいかも。
https://kworb.net/youtube/insights/jp.html
ちょっと皮肉なのは、K-POPが最大の海外ターゲット市場として日本を狙ってることだよな。日本が世界第2位の音楽市場だし、欧米よりもK-POPを受け入れやすいって分かってるから。
確かにK-POPは日本でめちゃくちゃ売れてるけど、BTSなんかは世界中で大ヒットしたろ。アメリカでもプラチナアルバムを3枚出してるし。
BTSはどこでも大人気だけど、日本は昔から彼らにとって最強の海外拠点だからね。市場が大きいってだけじゃなくて、日本はいまだにCD現物が売れる貴重な市場だし。BTSがわざわざ日本語版の曲やアルバムを出すのも日本だけ(もちろん英語版も出すけど、あれは特定の国向けじゃなくてグローバル仕様だしな)。
渋谷のタワレコなんてK-POP専用のフロアがあって、平日の水曜に行ったのに人で溢れかえってたぞ。数日前にアイドルのイベントがあったらしくて、これからもあるみたい。棚は売り切れでスカスカだった。運よく2NE1とBIGBANGの再販モノをゲットできたけど、それくらい熱気が凄かったわ。シカゴのK-POP専門店でもあんな盛り上がりは見たらことない。
間違ってるとは言わないけど、渋谷のタワレコが日本全国の音楽市場の縮小図かって言われると、ちょっと違う気がする。
>渋谷のタワレコなんてK-POP専用のフロアがあって
最近リニューアルでもしてない限り、K-POP「だけ」のフロアなんてないぞ……。
外国人が韓国に行ってK-POPのライブに参戦するのも、日本でJ-POPのライブに行くのと同じくらいめちゃくちゃハードル高いぞ。
いや、そんなことない。韓国のライブならネットで簡単にチケット買えるし、外国人専用の販売枠があったりする。でもJ-POPのグループだと、たとえK-POPグループの日本公演であっても、日本の身分証と電話番号がないと入れないファンクラブ限定の抽選だったりする。外国人が日本で転売チケットを買ったら、入り口でパスポート確認されて叩き出されたって話も聞いたわ。
韓国も似たようなもんだよ。海外向けの販売枠なんて全体のほんの一部だし、取るのは至難の業。多くのチケットで韓国の電話番号と身分証を求められる。それに日本の場合、ファンクラブで売るのは最速先行だけで、一般販売ならファンクラブに入ってなくても買えるし。ぶっちゃけ両方に住んでライブに行った身からすると、韓国の早い者勝ちシステムより、日本の抽選システムの方がまだ楽だわ。
グローバル枠なら韓国の電話番号はいらないぞ。
韓国は10年以上前から海外のクレジットカードでのオンライン決済に対応してるよ。
それに有名無名問わずフリーライブもよくやってる。さすがに朝の4時から並ぶほどの熱量はないけど、普通に行ってステージのアーティストを拝めるレベル。
まあ、アメリカやヨーロッパで開催されるK-POPのライブなら、早めに買いさえすれば行くのはそんなに難しくないしな。
それは日本のアーティストにも言えることだけどな。
YOASOBI、Ado、BABYMETAL、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅは全部アメリカの生ライブで見たわ。
ただ、東京ドームでやってる彼女たちを見たいんだよ。あるいは、日本国内のそこまでメジャーじゃないグループとか歌手のライブに行ってみたい。
でも、日本のチャートでトップにいるようなアーティストのほとんどは、海外ツアーなんて滅多にやらないだろ。海外に出ていくのはBABYMETALみたいな一部のニッチな層だけで、彼らはK-POPみたいに最初からグローバルを狙ってるんだよな。
韓国に住んでるけど、BTS의チケットなんて全然取れなかったわ。なのに外国人枠のせいで、海外から来たファンは大量に参戦できてるっていうね。
日本は国内市場ばかり向いてるせいで、せっかくのポテンシャルをドブに捨てまくってる。
それ、他の趣味のジャンルでもよくあるわ。俺は万年筆を集めてるんだけど、「日本限定リリース」のせいで代行業者を使わないと買えないケースが何回あったか分からない。せっかくそのシステムに慣れたと思ったら、今度は多くの店が「店頭受け取りのみ」に変えやがった。代行業者がどれだけ金を積んでも無理なやつ。彼らは売り上げを逃してでも、外国人を排除することに誇りを持ってるみたいだわ。
「外国人税」みたいなこの排他的なノリにイライラしすぎて、もう万年筆集めるのやめた。今は手元にあるやつを使ってるだけ。日本に旅行して文房具や万年筆を買おうかとも思ったけど、そんな失礼なシステムに金を落とすのは癪だから行ってない(今のところはな)。
俺は年に2回日本に飛んで、店頭限定のグッズを買い漁ってるよ。
例えばこれとか。
https://www.reddit.com/r/lionking/comments/1f4q6uf/giant_scar_plush/
(持ってるどのぬいぐるみよりもモフモフで、めちゃくちゃデカい)
往復の航空券が600ドル、ホテル代が300ドル。全然いける。
600ドル?!お前それ絶対に西海岸の人間だろ。羨ましすぎるわ。
そう、カリフォルニアにいるからペンシルベニアにいるより圧倒安く行けるんだよね。
ただ、イランの件のせいで航空券がバカ高くなって、今年の夏旅行の計画はパーになったわ。
今の政権があの状況をすぐ解決できるとは思えないから、冬の旅行に向けて貯金中。年末の航空券なら、ひどい乗り継ぎありで往復900ドル、直行便で950ドルくらいだから、そこまで悪くない。まあ、浮いた数百ドルは現地での楽しい体験や買い物に使いたいけどね。
どうやったら600ドルの航空券が手に入るのか教えてくれ。ロサンゼルスから東京?
たぶんZipair(ジップエア)だろ。
去年、ハワイアン航空でラスベガスから大阪まで600ドルで飛んだよ。エアカナダも同じくらいだけど、ハワイアン航空は機内でスターリンクのWi-Fiが使えるからずっとネットができて最高。Going.comに登録しておけば、日本行きのセールの通知が来るよ。今は原油価格があれだからしばらくセールはないだろうけど、そのうちまた下がるで書。
その製品が特別で魅力的なのって、そもそも日本の国内市場向けに作られてるからって部分も大きいと思うけどな。
それをどう受け止めていいか分からん。
だって、そんなのどの市場でも同じだろ。最初から輸出向けに作られたものじゃない限り、目の前にいる客のことだけを考えて作るのは当たり前。
例えば「Bolt Thrower(イギリスのデスメタルバンド)」がモンゴルの客のことなんて考えてたわけないけど、なぜか現地でファンを獲得してる(ってここに書いてある)。
同じように、モンゴルのメタルだって世界中で簡単に聴ける。モンゴルのメタルが世界中のメタル脳に届く時代に、日本のおっさんたちが素敵な音楽を国内に囲い込んでる言い訳にはならないだろ。
市場向けに作るってのは分かるけど、海外の人間が金を投げつけようとしてるのをわざわざ阻止するのは意味不明。需要があるなら大増産すればいいじゃん。デジタルコピーなら資源が減るわけでもないんだし。
※モンゴルを例に出したのは、普段あんまり話題にならないからね。
「The HU(モンゴルのバンド)」は最高。
日本国内仕様(JDM)のアイテムって、海外版にはない機能がついてたりするから面白いんだよね。日本に住んでた頃、友達がフランスで持ってたのと同じハイファイオーディオのモデルを見たんだけど、日本版にはイコライザーのボタンにフランス版にはないLEDが追加されてた。あと、国内向けは日本製が多いけど、輸出向けはインドネシアとかの低コスト国で作られてたりする(セイコーとか、ESPとそのサブブランド、ソニーとかね。まあ日本の家電向けオーディオは絶滅寸前だけど)。
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韓国が数年前にやってたのが凄かった。スターリンク(StarCraft)の大小さまざまな大会に大物アーティストを呼んでパフォーマンスさせてたんだよ。しかもVLCプレイヤーにURLをコピペすれば、世界中どこからでも生配信が見られた。
韓国にいるなら、そういうイベントのほとんどが無料。2〜3曲歌うだけだけど、海外のゲームファンがK-POPにハマるには十分すぎたわ。
ほかにも、韓国観光公社が外国人や観光客向けに、手軽に申し込める無料の合同コンサートのチケットを確保して宣伝してた。インスタをフォローして情報をメールするか、サイトのフォームを埋めるだけで、現地のアレなテントで無料チケットと引き換えてもらえた。
観光公社はライブ会場に外国人専用のエリアまで確保してくれてた。最前中央の一等地ではないにしても、ちょっと脇のステージ近くで、高い金を払ってスタンド席の天井近くにいる地元民よりも圧倒的に近い席で見られたんだよ。
日本も同じようなプログラムをやってるのかもしれないけど、韓国の無料ライブ全盛期に日本を訪れたときは、そういう話は全然耳にしなかったな。
ストリーミングなんて正解じゃないよ。アーティストはサブスクよりCDの方が圧倒的に儲かるんだから。雀の涙ほどの分け前しか貰えない海外にわざわざ進出する意味ある?一番金になる場所(国内)に引きこもってた方がマシ。
だって、日本の人口は毎年減ってて、高齢化が進んでるんだぞ。
>J-POPもさっさと後に続けばいいだけ
記事のこの部分:
>J-POPが居眠りしている間に韓国に追いつかれた、と日本の音楽業界のアナリストは語る。
J-POPは完全にリードしてたのに、勝ち戦からわざわざ負けを引っ張ってきたんだよな。2000年代には倖田來未や宇多田ヒカルがゲームのタイアップで人気を博し、Time誌がThe Brilliant Greenを取り上げ、PUFFYが『Teen Titans』の主題歌を歌ってた。SCANDALの『少女S』みたいなアニメ主題歌でピークを迎えて、パンクやスカ、エモを恋しがってた層が、アメリカのラジオがラテンポップやインディーポップにシフトしていく中でJ-ROCKに流れ着いてた。
なのに日本のレコード会社が出した答えが、その後の10年間におよぶ「海外からの地域制限(おま国)」だよ。YouTubeのアルゴリズムは『少女S』を海外勢にお勧めできなくなって、協調フィルタリング(ジャンルの違いが分からないAI)の結果、一番近い代わりの動画として少女時代の『Gee』をお勧めし始めたんだ。
日本のレーベルが「国内のCD売上だけが正義」と決めて、AKBのクローンやサブグループの乱立に溺れている間に、韓国のレーベルはYouTubeの再生回数をマーケティングに活用し尽くした。その結果、今やK-POPを知らない人間ですら、RoséとBruno Marsの『APT.』や、Jungkookの『3D』にちょっと耳タコになるくらい浸透したんだよな。
日本は「限定版」「日本限定」って感じで排他的になりたがる。K-POPはもっとオープンに巻き込もうとした。
まあ、メディアの所有権を握り続けてる日本の消費者にとってはいいことなんじゃね?
後ろ向きな考え方だよな。グローバルになることの価値が分かってない。外部に解決策を求めようとしない、いつもの内向きな思考。
日本が一番輝いてた時期は、もっとグローバルな視点を持ってたはずなのにね。
今でも日本で生き残ってる大企業は、みんなグローバルな視点を持ってる。
でも、J-POPの頂点に君臨してる老害たちは、現状で「十分食えてる」から絶対に変わろうとしないんだよ。
でも、その時代遅れで閉鎖的なところこそが、J-POPのユニークさを作ってるっていう見方もできる。大昔の海外フォーラムで、AKBのチケットを取るために小汚いネットカフェに何週間も寝泊まりして待ってる外国人の書き込みを見たのを覚えてるわ。
ChatGPTもない時代に、日本語仕様のローカルサイトを必死に操作して潜り込むあのプロセス自体が、ある種の神秘性と魅力になってた。
K-POPは海外ファンにとってあまりにも親切でアクセスしやすいけど、J-POPが全く同じ路線を行ってあの魅力を再現できるかどうかは怪しい。
本当にイライラする。もし全ての国が、海外からのライブチケット購入をこんなに難しくしたり、ライブ配信を頑なに拒んだりしたらどうなるか想像してみろよ。
日本の音楽レーベルが著作権(IP)に対して過保護すぎるのも原因だよな。K-POPならMVを使ってTikTokやShortsを作ったり、自由にリミックスしたりできるけど、日本のやつはYouTubeに上げると一発で著作権侵害の申し立てを食らう。K-POPはライブの盗撮映像のアップすら黙認してるのに、日本のレーベルは徹底的に潰しにくる。
そうそう、著作権に関してはマジで偏執的。日本国内でも何度も議論になってるよな。音楽教室で著作権のある曲を練習で弾いただけで使用料を払え、とか言い出すレベルだし。当時、日本人の中からもかなりの反対の声が上がって戦ってた。
あのおっさんたちが、いまだに「無料のマーケティング」っていう概念を理解できてないのはマジで奇妙だわ。
クソッタレ、俺が新しい良い音楽に出会うのなんて大体YouTubeだし、気に入ったらレコードを買ってステレオの蓄音機で聴いたりするのにさ。
おっさんっていうか、もはや役員の皮をかぶった恐竜だな。

